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【SONY SEL35F14GM レビュー】シチュエーションを問わない大口径単焦点レンズ|G Master

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FE 35mm F1.4 GMはSONYから発売されているEマウントレンズになり、単焦点ならではの「描画力」と小型性能を備えています。

youtuberや海外のレビューでも高評価であり、Sonyユーザーであれば所有して間違いないレンズとなります。

この記事では、作例を含めて使用している中での使い勝手を紹介していくため、購入を迷っている方の参考になれば幸いです。

目次

SEL35F14GMについて

SONY純正レンズの中でも最高性能となるGMシリーズの一つです。35mm単焦点レンズであり、F値は1.4とSONY純正のEマウントレンズの中では2番目に明るい値になります。

一番明るいのはSEL50F1.2GMレンズになります。(2023年1月時点)

SEL35F14GMの外観

α7Ⅳにつけた様子。カメラ本体サイズとのバランスがよくお気に入り。

外装はプラスチック製ですが、チープな感じはなくむしろ少しばかりの高級感すらあります。

フォーカスロックボタンと、その下にはAFとMFの切り替えスイッチがあります。

絞りリングのCLICK感をON/OFFすることができます。ONの場合は絞りリング調整にスムーズ感がなくなるため、気づいたらF値が変わっていた、ということを防止することもできます。

SEL35F14GMの仕様(抜粋)

細かな使用は公式HPから確認できますので、抜粋表を記載しています。

F値は開放1.4〜最大16ととろけるようなボケ写真から風景のような解像度が求められる写真も撮影することができます。また、開放1.4でありながら約524gと小型・軽量化を実現しています。

▼レンズ仕様

名称FE 35mm F1.4 GM
型名SEL35F14GM
レンズマウントソニー Eマウント
焦点距離(mm)35
開放絞り (F値)1.4
最小絞り (F値)16
円形絞り11
フィルター径(mm)67
最短撮影距離 (m)0.27m(AF時)
0.25m(MF時)
外形寸法 最大径x長さ (mm)76×96
質量 約 (g)
524

購入時にフードが付属されているため、2重で買い足さないよう注意してください。

付属品
  • フード:ALC-SH164
  • レンズフロントキャップ:ALC-F67S
  • レンズリヤキャップ:ALC-R1EM
  • ケース:ソフトケース

レンズキャップは付属していないため、傷防止のため購入することをおすすめします。

GM(G Master / G マスター)レンズとは

SONY純正のレンズにはG Master、Gレンズ、ZEISSレンズと無印の合計4種類展開されていて、G Masterレンズはその中でも最高峰の種類に区別されています。

G Masterレンズ

ソニーから展開されているレンズブランド中で最上位に位置しています。プロの現場でも利用されており、静止画・動画問わず、圧倒的な高解像性能を誇ります。

G レンズ

G=Grace=優美、というコンセプトをレンズ本体のデザインから描写性能に反映しています。24-105、200-600と他社ではあまり見かけない焦点距離を備えたレンズも扱っています。

ZEISSレンズ

ドイツのカールツァイスの工学技術とソニーの技術を融合させ、共同開発で生まれたレンズとなります。発色・画面全域での発色が良く、広角〜標準域のレンズがラインナップされてます。

G Master、Gレンズ、ZEISSレンズに該当しないレンズとしてSONY無印のレンズがあります。価格が抑えられていて、初めてカメラレンズを購入するという方でも安価に機材を揃えることができます。

SEL35F14GMの性能検証(作例)

カメラはα7Ⅳです。歪みなどはLightRoomで調整できますが、ここでは補正前の色味と解像感を紹介していきたいため全てJPEG撮って出しの画像を掲載しています。

周辺減光

周辺減光は解放時に少し発生します。

F1.4 撮影時の周辺減光
F16撮影時

玉ボケがレモン型になる

F1.4開放で取ると玉ボケがレモン型になることがあります。少し絞ると解消します。

F1.4撮影時
F2.8撮影時

パープリフリンジは僅かに発生

こちらは開放かつ逆光で撮影した時にほんの少し発生します。

わかりづらいですがパープルフリンジがほんの少し発生
上記の写真を拡大にした画像

歪曲収差

糸巻き型にわずかに発生します。

糸巻き型収差がわずかに発生

作例(スナップ)

SEL35F14GMを使ってみての使用感

使用感としては非常に満足しています。主な使い方はスナップ、ブツ撮り、風景、テーブルフォトです。

ブツ撮りは角度によっては被写体がほんの少し歪んでしまう(特に上下)場合もあるため、基本的には24-105Gを使用していますが、背景をとろとろにぼかしたい場合や多少歪んでもいいと判断する場合は35F14GMを使います。

オススメポイント
  • 開放〜絞りまで解像度の高い仕上がりになる
  • 正確で高速なAF
  • 被写体に寄れる

動画の場合フォーカスブリージング(ピントの位置で画角が勝手に変わってしまう現象)が結構発生するので注意が必要です。ただ、α7Ⅳであればフォーカスブリージング補正機能があるため、α7Ⅳと組み合わせる場合は気にならないレベルになります。

イマイチポイント
  • フォーカスブリージングが大きい
  • レンズとして価格が高い

SEL35F14GM レビューまとめ

価格は高いですが、長期的に活躍できるレンズとなります。特にスチル面では圧倒的な解像感と描写力で、他社製品含め35mmレンズの中でトップクラスの性能です。

スナップ・風景・ブツ撮り・ポートレート全てで満足の行く作品を作り出してくれ、旅行はこのレンズ1本ででかけることも多いです。

また、レンズを増やしたくないという場合は好きな単焦点レンズ+標準ズームレンズ(私の場合はSEL24-105G)の組み合わせであればほとんどの場面で対応できるため、35mmの画角が好き、価格で迷っている場合は購入をおすすめしたい1本です。

35mm自体は標準ズームレンズのカバー域ではありますが、単焦点であるSEL35F14GMはズームレンズのクオリティを圧倒する「別のレンズ」となるため、ズームレンズの35mmではできない写真を表現してくれます。

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